樽前ガローの調査を実施しました(その1)

7月7日(日)に、苫小牧市にある樽前ガローの視察を行いましたので紹介いたします。これは当NPOが企画運営をする道内の土木インフラ工事見学会の実施に伴う事前調査として行ったものです。

樽前ガローとは


樽前山の南麓に位置するガリ地形である。1667年の樽前山の噴火で起きた 火砕流による火山灰が弱く溶結し、川の浸食作用によって削られてできたものである[1]
ほぼ垂直に近い切り立った斜面には、コケが一面に張りついており、緑のカーテンを拡げているような奇観を呈している。コケの種類はエビゴケ、オオホウキゴケなど60種類以上に上る。またヤマセミキセキレイなどの野鳥も見られる。ガローとは、切り立った崖という意味。1979年に苫小牧市の自然環境保全地区に指定された。

wikipediaより

火山から守る

樽前ガローは、過去の樽前山の噴火による溶岩や火山灰等によって出来ていることが大変よくわかる地形となっています。また、樽前山はいつ再び噴火してもおかしくはない活火山として知られており、万一噴火するような事態になった際には、人命はもとより、鉄道も高速道路も遮断されてしまい、ただでさえ脆弱な北海道経済に甚大な影響が出ると考えられています。そのため、被害を最小限に留めるべく「砂防ダム」の建設が各所で続けられていいます。

国土交通省北海道開発局による 「樽前山直轄火山砂防事業 」の説明資料

https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/chousei/ud49g7000000xt9n-att/ud49g7000000xu88.pdf

北海道開発局より

砂防ダムとは、文字通り山の斜面を落ちてくる岩や土砂を食い止めるためのもので、躯体のみならず監視カメラ、ワイヤーセンサー、振動センサー等が各種設置されています。24時間体制で住民の安全を守っている大変重要な土木構造物なのです。

企画の断念

今回CSHでは、この砂防ダム工事を学ぶための見学会を企画するに伴い、この樽前ガローも併せて見学しようと考えたのですが、昨今の「働き方改革」による現場の週休二日制により、土曜日での実施が難しいことが判明したため、本企画を中止ペンディングすることといたしました。
大変残念ではありますが、せっかくのお休みの日に現場をわざわざ動かして頂くことはできませんし、またCSHメンバーもボランティア活動ですから、平日の実施というのはなかなか出来ませんので、今回は企画は断念せざるを得ないと判断したものです。

今後の予定

CSHでは、今後の活動についてもメンバー間で議論を行い、建設業者の皆さんを応援する立場で新たな企画を検討して参ります。
現場の社会貢献、イメージアップ等で実施したいプランや計画がありましたら、ぜひ気軽に当会までご連絡を頂ければ幸甚です。もしお手伝いが可能であれば、積極的に協力させて頂きたく考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ここまで樽前ガローの写真を一枚も貼っていませんので、次の記事にてご紹介します。ぜひご覧ください。
その2)に続きます。

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