その13 舞鶴遊水地タンチョウ観察小屋

いよいよ最後の目的地となりました。我々一向が最後に向かったのは舞鶴遊水地の丹頂観察小屋です。ここでは、時期によってはあの丹頂鶴を見ることが出来るそうです。今回は残念ながらタンチョウは不在でした。

場所はこちらです。

それにしても地名がこんなにもぴったりと当てはまるのは珍しいことなのでは無いでしょうか。舞鶴という美しい場所にタンチョウが戻ってきたわけですからね。地元の人にとってはさぞや嬉しいことでしょう。

それにすぐそばには千歳市があり、鶴は千年とも言いますし、もちろん千年=千才=千歳というわけで、本当にめでたくて美しい地名だと思います。しかもアイヌ語が語源では無い数少ない北海道の地名なのです。ぜひ、このままの環境を末永く守って、毎年より多くのタンチョウが集まるようになれば良いですね。そう強く願わずにはいられませんでした。

そんな舞鶴遊水地の本来の目的は、下流(恵庭市、長沼町、江別市)の洪水を防ぐための機能なのです。自然を育てると同時に我々の暮らしも守っているのですね。なんと素晴らしいことなのでしょうか。

これらの遊水地のおかげで、我々の生活する石狩、空知については洪水被害はかなり発生しにくい状況になってきたように感じています。それでも、想定を超えた雨が降った時にどうなるかは誰にも解りませんので、安心することなく、常日頃から備えを怠らないようにしなければならないと思います。

また、弛まぬ治水の努力は、全国的にもまだまだ行っていかなければなりません。脱ダムの結果、洪水被害に合われた熊本県の例を見ますと、専門家が必要と言っているのならそれはやはり必要なものだということを再度認識した方が良いように感じます。

結果的に専門家の意見を素人が多数決で覆した結果が球磨川の洪水被害なのです。自然に逆らっているのは人間ですが、どのみち逆らって生きていくしか無い以上は、出来うる対策はしっかりと行っていく必要があるということをあらためて強く印象付けました。ダム工事を中止したのであれば、下流に遊水地や堤防をしっかりと作ったり、川幅を広げたりするべきだったのでしょう。

この北海道に目を向けますと、少なくとも北海道に入植してきた我々の先人たちは、幾多の苦労をしながらも治水という大事業に打ち込んできてくれたおかげで、今の我々は豊かな暮らしが出来るようになったわけです。先人たちにもっともっと感謝をしなければならないでしょう。

以上で、この記事を終わりにしたいと思います。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

我々NPO法人建設スクエア北海道では、地域の暮らしの改善に貢献する建設業の魅力を発信していくのを目的にボランティア活動をしております。しかしながら活動経費が色々と掛かりますので、ぜひ当会の活動にご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、協賛や寄付といったご支援を頂ければ大変に有難いと思います。また、我々の仲間に入りたいという方がいましたらお気軽にお知らせください。それではどうぞよろしくお願いいたします。

文責:NPO法人建設スクエア北海道 カルゴン

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